傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

感想「キングスマン」

 マナーが! 紳士を! 作る!!!

 

 

【あらすじ】

 幼い頃に父親を亡くしたエグジーは「困ったことがあったら」と父の形見の勲章に刻まれた番号に電話をかける。現れたハリーと言う男は表向きはテーラーを経営しているが実は国際的に独立した諜報機関であり秘密組織「キングスマン」にエグジーを誘う。キングスマン候補生として奮闘するエグジー。一方、ハリーは学者や著名人が姿を消す事件を調査する。

 

【感想】

 最高。最高なんだけど、この映画を見る環境で重大なミスをしてしまった。

 

 国際線の行きの飛行機の中で観たんだけど、向かうのはイギリスじゃなくてドイツなんだよなぁ……おかげでドイツに着いたって言うのに頭の中は「英国紳士!」になってしまったわけですよ。何とか英国紳士を振り払ってビールは堪能してきましたけど。ビールとワインはうまかったです。あとドイツは朝ごはんがうまいって言うのは聞いていたけど、本当においしかった。ドイツ楽しかった。

 

 ドイツの話はいいとして、この映画のヒャッハー感は本当に大画面で観たかった。アクションはキレッキレだし、スパイアクションに欠かせないギミックは盛りだくさんだし、コリン・ファースの英国紳士っぷりとブッチギレアクションとパパっぷりは最高だし、悪役もなかなか魅力的だし、何よりクライマックスの不謹慎すぎるシーンがムチャクチャすぎる。これぞ映画、まさしく映画、ムービー、ムービーだよお! という感じです。

 

 アクションや敵さんの動機とか若者の成長とか、そういうのも面白いのですがこの映画の最大の魅力はやっぱり敵味方出てくるよくわからないけどすげぇアイテムたちです。傘は防弾だし指輪はショックを与えるし万年筆には毒が仕込んであるし爆弾はジッポ。それに対抗する向こうのアイテムは無料で配られるSIMカード。なんかよくわからない電波を出していろいろごにょごにょ……という感じです。

 

 ストーリー全体もコリン・フォースが暗躍するパートと訓練候補生のシゴキのパートと前半は二本柱になっているのですが、これがわりとわかりやすくてよかった。時系列もバラバラにせずに、起こっている事態をきちんと整理できた。だからアクションシーンの荒唐無稽にすんなりと入っていけた。ストーリーは単純だ。後半はばっちり敵討ち、そして悪い奴をやっつける。それだけだ。

 

 それだけの話にふんだんに出てくる高性能アイテム。そして形勢逆転のための問題のシーン。面白かったのだけれど、正直自分はその後の世界を心配してしまった。指導者クラスの人が全部ボカーンしちゃったら、余計暴動とか起きないかな。

 

 とりあえず映像が暴力的にかっこいい。スパイモノのワクワク感とひみつ道具みたいなアイテム満載の中のサクセスストーリー。これが面白くないわけがない。続編が制作決定ということなので、今度は映画館で見たいと思いました。