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傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

感想「ベイマックス」

 ケア・ロボットに空を飛ぶ機能は必要なのでしょうか?

 

 

【あらすじ】

 架空の都市サンフランソウキョウ。天才少年のハマダ・ヒロは自作のロボットで賭け事に参加することぐらいしか自分の技術を発散させることができなかった。見かねた兄のタダシが自分の大学の研究室に連れて行き、様々な科学の研究に触れさせる。やがて超極小のマイクロボットを開発したヒロはタダシと展示会に臨むが、そこで火事が起こり教授を助けに行ったタダシは帰らぬ人となる。やがてタダシの残したケア・ロボット「ベイマックス」が起動して……。

 

【感想】

 これはめっちゃ面白かった! 一言でいうと「やれたらいいなあんなこと」がドラえもんみたいにたっぷり詰まった映画だと思ったと言うことです。以下政治的な正しさとかそういうのは抜きにして本作品の感想だけを純粋に書いていきます。

 
 まず架空のサンフランソウキョウという街の作り方が面白かった。『ブレードランナー』からつながるあの雰囲気を序盤で匂わせておいて「ここはアメリカじゃねぇけど現代の日本でもないからな!」というぶちかましをしっかりやってのけたのは素晴らしいと思うのです。あくまで「日本っぽい」が主題で、しっかり日本ではないことを表現していましたね。あの雰囲気だけで100分やってもよかったんだよ?
 
 そうは言っても要所要所で「アメリカと日本のハイブリット」が出てくるのが気になった。ドーナツ屋でハグが必須のおばさんとか、飛び級制度のある感じとか、慣れればそうでもないんだろうけど「100%の日本」ではなく「俺たちの考えた日本っぽい日本」っていうのが絶妙なバランスで危ういところもあるような気もする。
 
 そしてこの映画のキモはやっぱり「楽しそうなヒーロー」の映像に尽きるでしょう。ドラえもんの秘密道具並の「あんなこといいな」のオンパレードは普通に楽しかったです。「これ制作陣がやりたかったんだよな?な?」というのが素直に伝わってくる映画が好きです。3Dプリンタがここまで活躍する映画もまだ作られていないだろうよ。
 
 賛否両論ぽい「感動路線か否か」という点では、世間と自分の感動の閾値があまりにも違い過ぎているので参考になりませんが、普通に泣けるんじゃないですかね。個人的には「私は空飛ぶケアロボットです」で「ベイマックスに心が宿った!!!」って喜んでいたのですが。
 
 ただ、「オチが読める」という評価はその通りだと思った。最後の最後で「海底鬼岩城?バギーちゃんオチなの?」みたいなラストを勝手に想像してしまい大体予定調和ですが、個人的に「ジュブナイルオチ」を明確に持ってこなかったことは評価します。絶対「ジュブナイル展開」あると思ったけどラストでちょっと味付け程度だったので安心。
 
 あとね、小ネタが豊かだっていうのが『シュガー・ラッシュ』からの伝統なのか知らないけれど非常にいいところだと思った。まん丸の三毛猫の名前が「モチ」っていうのとか、風力発電なのかよくわかんないこいのぼりとか、時計の鉄人28号?とかもういろいろ。お寿司に書かれた「>▽<」とか、これも日本っぽい記号なんだろうなぁ。
 
 個人的にはマトリックスwwwサイバーカラテwww」とか「敵が珪素生物www」とかいろんな意味で楽しませてもらいました。特に珪素生物は反則です。何度見ても面白いです。

 

NOiSE (アフタヌーンコミックス)

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 とりあえずよくまとまっていないけど、「頭からっぽにして見る」だけでも面白いし、細かいところ見ていくといろいろ発見が出来て面白いよってことです。ロケットパンチの伏線もうまくまとまっていたし、なかなかなんじゃないですかね。ストーリーはとにかく映像がひたすら楽しいので、それだけでもオススメしておきます、ハイ。
 

【愛犬とごちそうについてはこちら】

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