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傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

感想「シャイニング」

 斧でぶち破りましょう ルルル 呼んでみましょう ジャックさん

 

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【あらすじ】

 冬季の間、ホテルの管理人を任された小説家志望のジャック・トランス。支配人に「以前の管理人が閉ざされた環境に心を病んで家族を惨殺した」と聞く。気にせずに家族を連れて、雪で外部と遮断された環境で冬を越すことになる。息子のダニーは超能力(シャイニング)を持ち、ホテルに家族以外の何かがいることを察する。そして次第にジャックの様子がおかしくなっていく……。

 

 【感想】

 ジャック・ニコルソン怖い!

 双子怖い!

 バスタブ女怖い!

 シェリー・デュヴァルの絶叫顔怖い!

 あっさりヤられるハロラン怖い!

 とにかくキューブリックの映像世界全開の空間に気持ち悪いギミックがぐっちゃぐっちゃ詰め合わせたような気味悪い映画。特にダニー坊やの三輪車から双子のシーンは軽くドッキリものです。別に怖くないけど、不安を煽るような効果だらけで逆に怖いです。例えば双子とか、例えば無人バーのロイドとか。そこだけ単体で見ればたぶん何てことないシーンなのに、何故か不気味。(双子は単体で見ても不気味だけど)でも何が怖いかって、ジャックの書いていた小説の中身がわかるシーン。あれをひたすらひたすら書いていたと思うと、一体何が彼を変えてしまったのかと思うくらい怖い。


 原作は未読だけれど、ホテルそのものが狂気のかたまりでそこに支配人一家が染められていくという感じらしい。映画ではそれらしい描写もあるけれども、完全にジャック・ニコルソンのスタンドプレーになってしまっている。

 ところであの扉粉砕のシーンの「子ヤギちゃん」といい、「2001年宇宙の旅」の「デイジー、デイジー」といい、「時計仕掛けのオレンジ」の「雨に唄えば」といい、「博士の異常な愛情」の「また会いましょう」といい、キューブリックはどうしてこうも明るいテーマを狂気に結びつけるのがうまいんだろう?