傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

感想「カメラを止めるな!」

あの交差点でみんながもしスキップをしてー。

 


映画『カメラを止めるな!』予告編

 

【あらすじ】

とあるゾンビ映画の撮影。急に本物のゾンビが現れる。それは思うようなカットが出来ない監督が呼び出したゾンビだった……かーらーのー?

 

【感想(ネタバレなし)】

 評判になってから見たい見たいと思っていて、ほぼ前情報なしで見に行きました。正直な感想は、めちゃくちゃ面白かったというものです。だけど万人向けに面白いかと言われると微妙で、「刺さる人にはめちゃくちゃ刺さる」ものだと思うのです。「映画はジブリと日本の恋愛映画しか見ない」と言う人には難易度が高いけど、普段からゾンビものを見ている人には「あるあるー」という感じかなぁというところです。以降、何を書いてもネタバレになる気しかしないので鑑賞予定のある方はお帰りください。

 

Keep Rolling (映画『カメラを止めるな!』主題歌) [feat. 山本真由美]

Keep Rolling (映画『カメラを止めるな!』主題歌) [feat. 山本真由美]

 

 

【感想(ネタバレあり)】

 本当に終始笑いっぱなしの作品でした。前半の「カメラを止めるなよ!」あたりで「あ、これワンカットもの!?」とワクワクしました。前情報をカットしすぎてて「ワンカットもの」ということすら遮断していたのでそこは非常に面白かったです。どっかで「二週目だからって最初の怖いシーンで笑ってんじゃないよ」みたいな感想を見たのですが、初見でも前半は笑いどころありまくりじゃん! めちゃくちゃ面白かったよ。監督のキレっぷりだけで「コワすぎの工藤Dっぽいなぁ」とか思ってニヤニヤしたし、後々わかる山越くんのさりげないモブ具合とかぶしゅぶしゅ飛び出る血糊とか「血の呪文」とかいう陳腐なネーミングとかカメラごろりが「ブレアウィッチかよ!」とか無意味に「アクショーン!」と割ってくる監督とかバーサークと化したメイクさんとか。笑うところじゃない? え?

 

 各所で「ネタバレ厳禁」みたいに言われているのって、斬新なラストとかそういう意味ではなく、「ギャグコメディだから」だと思う。ギャグは解説するのが難しいし、事前にギャグを知ってしまうとやはり面白さ半減だと思う。この映画の場合はわかっていても面白いけどね。

 

 あとやっぱり「ポン!」は卑怯です。序盤で護身術を披露しておいて、前半のクライマックスでの「PONPONPON」ときゃりぱみゅ状態なのは笑うしかないです。真似してみたくなった、「ポン!」。

 

 そんで後半からずっと『ラヂオの時間』が頭の中にありました。一つの作品を生放送でなんとか形にしようとしてしっちゃかめっちゃかになるっていう、アレ。こっちはスタジオ内の出来事で演劇寄りの映画。そして『カメラを止めるな!』は映画の中で映画を撮っている映画を撮っているという3重構造になっている。メタメタなわけですな、うむ。

 

ラヂオの時間

ラヂオの時間

 

 

 もう一度見れたら見たいのが「カメラワークの変化」です。ワンカットものだと気が付いてからモキュメンタリーの見すぎで「カメラマンも映画の中に存在する」とばかり思っていました。だから途中で「このカメラの人はみんなにシカトされてるのかな」と本気で思っていました。モキュメンタリーの見すぎです。多分明確なワークの変化があるはずなので、そこをしっかり見たいです。

 

 あと小ネタが基本的に最高でした。娘Tシャツは笑うところ。あと監督の初っ端のキレっぷりは2回目でさらに意味がわかって笑えるというところもよかったです。この映画の脚本は相当練られているし、ともすれば寒い感じで終わる映画をこれだけ熱く魅せることができたのは大成功だと思う。もう一周したいなぁ。おわり。

 

感想「リメンバー・ミー」

 音楽は「呪い」。

 


映画『リメンバー・ミー』日本版予告編

 

【あらすじ】

 メキシコに住む少年ミゲルは音楽が大好きだったが、彼の祖母の祖父が「音楽で成功してくる」と言い残し蒸発したことで音楽を禁止されていた。ところがひょんなことから尊敬するミュージシャンのエルネスト・デラクルスが蒸発した高祖父であることがわかり、死者の日に行われるコンテストに出るために霊廟に飾っていあるデラクルスのギターを失敬する。するとたちまちミゲルは死者の仲間入りをしてしまう。日の出までに「家族」から許しをもらうため、ミゲルは死者の国を奔走する。

 

【感想(ネタバレなし)】

 安定のピクサーでした。というか、メキシコの死者の日を題材にした時点で映像美まっしぐらだし、家族モノということでエンディングもクオリティを約束されていたようなもので、とにかく安心して見ることができました。

 

 正直に言うと、ストーリーに特に目新しい何かがあるわけではありません。それを「退屈」と捉えてしまう大人もいるかもしれません。でも自分は映画に関しては「映像美を探求するならストーリーはわかりやすいほうがいい」と思っています。この映画はストーリーの妙を楽しむのではなく、その間や余韻を味わうものだと思うのです。特にラストは余韻がじんわり来ます。じんわりです。

 

 それから、まぁ、なんていうか、とにかく見ろ! という感じです。理屈でアレコレやるんじゃなくて音楽と映像でワハハってなってウエーンってなる感じの映画です。深く考えるのは映画を見てからのお楽しみって奴です。以下映画を見た人様に感想と言うかなんかアレコレです。ネタバレになりますので死にたくない方はお帰りください。

 

リメンバー・ミー オリジナル・サウンドトラック

リメンバー・ミー オリジナル・サウンドトラック

 

 

【感想(ネタバレあり)】

 ディズニーで骸骨と言えば「骸骨の踊り」。ホラー苦手な人にとってはかなり怖いアニメーションかもしれないので覚悟して見てください。

 


骸骨の踊りsilly symphony1 the skeleton dance 19290822

 

 骨を外して自由自在な動きが出来る骸骨と言うモチーフをコミカルに描写していて、流石ディズニーという感じです。今回の作品も「骨」というギミックをフルに生かした描写はたくさんありました。「死んでいる」という恐ろしい記号にとどまらず骸骨というキャラクターはそれだけでコミカルになるのは何ででしょう。

 

 それから「死者の国が華やかでイイネ!流石ディズニー!」とか思う人も多いかもしれませんが、この手の映画で名前を出さないわけにはいかない人が「ティム・バートン」です。「ビートルジュース」では死者の世界を面白おかしく描写し、「コープス・ブライド」ではモノクロの現世に対して鮮やかな死者の世界を描いています。死者の国の通行ゲートなどはビートルジュースの受付みたいだなぁとか思ってました。

 

 そんな外側の話は置いておいて今作なんですが、単純に泣ける話です。どうせリメンバーミーで思い出すんだろうなーっていうのは大人なら途中でわかりそうなものなんです。わかっていても、泣いてしまう。だって物語がすごく単純だから。原題は「Coco」で、それは「リメンバーミー」が歌われるべきたった一人の人の話だから。そこでもうグッときちゃうわけですよ。おばあちゃんは大事。

 

 この映画で一番好きなのは、序盤で「音楽は呪いだからやってはいけない」と散々言われていたことです。そう、音楽は呪いです。それは家族を引き裂くものにもなるけれど、逆に家族を思い出すことのできる深い結びつきのあるものでもあります。へクターは「リメンバーミー」を娘に送ることで娘の記憶の中にいつまでも生き続け、ココは再び会いたかったパパに会えました。つまり音楽最高! ということですかね。どちらかというと呪いは音楽ではなく、「夫(父親)が出て行った」という事実のような気がします。ラストではその誤解が解けたので大団円になったのだと思います。

 

  ただ全編を通して引っかかったのが、「家族は素晴らしい」というこの映画のテーマが苦しめる人もたくさんいるだろうなということです。ミゲルは「こんな家族は嫌いだ」と言いますが、やはり皆のことを大切に思っていました。「生まれだけで全てが決められる」のは現代では野蛮なことと言われるでしょう。最近では「家族みんなで集まって食事」というシーンだけでも吐き気がするなんていう感想が大腕を振るようになってきました。そんな中公開された「リメンバー・ミー」を見てやはり反吐が出ると思う意見もあると思います。というか、「これを見て感動する奴の薄っぺらい心理がうんがふんが!」みたいな感じかなぁ。

 

 多分それはそれでアリなんだろう。だけど家族を大切にしていない人にも何か大切にしているものがあると思う。それを貶されるのは、やはり気分がよくないんじゃないかな。昨今の家族の語られ方についてもう少しみんな大人になったほうがいいんじゃないかなぁと思う。

 

 物語としては特筆すべきところはあまりありません。物語の教科書通りの展開です。しかし丁寧に作られていますし、何よりキャラクターが生きている(死者が多いけど)。そして映像と音楽はやっぱり最高です。個人的には「マスコットキャラクターがかわいくない」というところが結構ツボでした。家でのんびりしたいときに何度も見たい映画です、ハイ。

 

感想「2001年宇宙の旅」

 ラーラーラー ドンデンドンデンドンデンドンデン

 

2001年宇宙の旅 (字幕版)
 

 

【あらすじ】

 かつて、サルに何らかの影響を与えてヒトに進化させた物体があった。それから時代が下り、月で謎の一枚岩(モノリス)が発見される。モノリスは何らかの信号を木星へ向けて送っており、その探査が行われることになった。

 

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感想「竹取物語」

 かぐや姫=エイリアン。

 

竹取物語 [DVD]

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【あらすじ】

 平安の世。空から火の玉が落下し、竹取の造は亡くなった娘の墓を心配して竹林に入る。すると光る何かから娘そっくりの幼児が姿を現した。竹取の造は幼児を娘の生き返りと思い、加耶として育てる。加耶の入っていたものの残骸である金を売り、豊かになった竹取の造は美しい娘に育った加耶の嫁ぎ先を探す。

 

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感想「ショーシャンクの空に」

 俺は自由だ!

 

 

【あらすじ】

 銀行副頭取のアンディは妻とその愛人殺しの容疑で逮捕され、刑務所に入れられてしまう。過酷な獄中生活で知り合った調達屋のレッドと友人になる。やがてアンディはかつての敏腕を生かしていつの間にか刑務所中の信頼を集めるようになる。

 

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