傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

感想「チャッピー」

 銀河鉄道に乗る必要はなくなった。

 

 

【あらすじ】

 ヨハネスブルグの警察では治安対策のために人工知能を搭載した警官ロボットを導入していた。その人工知能の開発者ディオンは新型の人工知能の実験をしたいと会社に申し出るが、兵器の開発をしている会社では不適切と却下されてしまう。諦めきれないディオンは廃棄処分の機体をこっそり持ち出すが、そのまま警官ロボットの秘密を知りたがったギャングに誘拐されてしまう。なし崩しにディオンは「人間と同じ心を持つ」人工知能を機体にインストールする。

 

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感想「1984」

 親愛なるビッグブラザーへ。

 

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【あらすじ】

 超全体主義国家オセアニア。真理省に勤めるウィンストンは日記を密かにつけ始める。この国では情報は国家によって統制され、都合の悪い情報は全て改竄されるために個人が日記を付けることを禁止しているのだった。それ以外にもたくさんの窮屈なことがあり、ウィンストンは知り合った女性ジュリアと打倒ビッグブラザーの志を持つ。

 

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感想「子宮に沈める」

 誰が悪いと言えばみんなが悪い。

※かなりショッキングな内容ですので精神的に不安定な方はご遠慮ください。

 

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【あらすじ】

 離婚して、二児の育児をしながら働く女性。次第に子供から心が離れ、彼女は子供をマンションの部屋に閉じ込めて幾日も帰らなかった。3歳と娘と1歳の息子は彼女の帰りを待ち続ける。実際にあった事件を元に作られた作品。

 

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感想「シンドラーのリスト」

 別に善人だけが世界を救うわけではない。

 

 

【あらすじ】

 ナチスの侵攻が始まったポーランド。実業家のシンドラーは戦乱に乗じて一儲けしようと考えていた。当時迫害されていたため人件費が安くあがるユダヤ人を積極的に採用した金物工場を立ち上げ、持ち前の処世術でナチスの高官にも取り入って莫大な利益を得た。しかしゲットーの解体や強制収容所の様子などを見ていくうちに「私の工員だ、金のためだ」と言いながらユダヤ人を庇うようになり、あるリストを作成する。実話を元に淡々とシンドラー氏の心情を描く。

 

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感想「ブリキの太鼓」

 とってもとっても難解な映画。

 

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【あらすじ】

 第一次世界大戦が終わったばかりのポーランド。生まれた頃から大人ほどの知能を持って生まれたオスカルは、母親が「3歳の誕生日になったらブリキの太鼓を買ってあげる」と言うのを頼りに生きてきた。そして3歳の誕生日に大人たちの醜態を見て大人になることに絶望し、自身で成長を3歳で止めてしまう。次第にナチスの色が濃くなる街で、オスカルは子供の心のまま暮らしていく。

 

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