感想「ブルース・ブラザーズ」
勝手にごめんなさい。
【あらすじ】
ジェイクは刑期を終えて出所したばかり。弟のエルウッドとかつて世話になった孤児院へ挨拶に行くと5000ドルの税金を用意できなければ立ち退くしかないという惨状を聞く。何とか支払いはできないかと考えていたジェイクは思いつく。「そうだ、バンドをやろう」。そしてかつてのバンド仲間を探し、5000ドル稼ぐ旅が始まった。
【感想】
タイトルは有名だけど詳しくは知らなかった映画。だから勝手に「ブルース・ブラザーズを名乗るバンドが孤児院を救うハチャメチャドタバタハートフルストーリー」だと思ってました。まぁ間違ってないけど。
ぶっちゃけハートフルの部分が大きいと思ってました。「ぼくたちのおうちがなくなっちゃうよー」「今夜は歌って楽しい気分になろうぜ!」みたいな。まぁ間違ってないけど。そんなわけで序盤のカーチェイスで度肝を抜かれ、終盤のカーチェイスで大笑いしました。特に終盤のカーチェイスは「よくこんなの撮影したなぁ」という上を下にの大騒動で、パトカーがレゴブロックみたいにどんどん積まれていくのはとにかく爽快でした。
下品な笑いにドタバタというよりハチャメチャなシーンが続くたびに「この映画にすごく偏見を持っていたんだなぁ」と申し訳なくなってきました。施設のみんなでレモネードを売ったり近くの公民館でチャリティーコンサートをやったりしてそこで主役の二人がけんかをするんだけど施設の子供たちのおかげで仲直りできました、みたいな映画を勝手に思い描いていてものすごく勝手な「ブルース・ブラザーズ」ができあがっていました。そんな偏見は最初の刑務所のシーンで怪しくなってきて、序盤のカーチェイスで「もしかしたらこの映画はそういう映画じゃないのかもしれない」と思いはじめてレイ・チャールズが出てきたあたりでもうどうでもよくなってしまいました。あのポスターを逆に貼るところはかなりひどいよな。
内容的に現代リメイクするのは難しいかもしれないけど、是非あのカーチェイスを現代風にアレンジしたのを見たい。カーチェイスだけじゃなくて、豪華なキャストも現代風になってたら面白いよね。でも内容が無理だよなぁ。あの下品さが消えたら「ブルース・ブラザーズ」じゃないもんなぁ。おしまい。