傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

感想「逆転裁判~蘇る逆転~」

 逆転裁判がアニメになると言うことで久しぶりに「1~3」を通しでやってみようという試みです。今回はゲーム感想日記です。

 

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【あらすじ】

 裁判の制度が少し変わった未来。プレイヤーは新米弁護士、成歩堂龍一になって「証言のムジュン」を手掛かりに事件の真犯人と真相を暴く法廷バトルもの。シリーズ1作目と後に追加されたシナリオ『蘇る逆転』の計5つの事件で、依頼人の無実を証明しろ!

 

【感想】※プレイ済み前提感想です、ネタバレのおそれあり

 久しぶりに「1」を通しでプレイしました。リアルタイムで「2」をプレイしてすぐに「1」やり、「3」で衝撃を覚えたけれど「4」で「成歩堂じゃねーの主人公」ってそれ以降プレイしていない「123原理主義者」です。そんな戯言なので読みたい人だけ読んでください。

 

 まず思ったのが、『蘇る~』がとにかく長いということ。実際追加要素で、これ一本でリメイクを満足させなくちゃいけないからこのくらいのボリュームは必要だったと思うんだけど、やっぱり長い。「被害者が同時刻、別の場所で殺された」という訳の分からない展開には初プレイ時にクエスチョンマークが浮かんだものです。でも、一度話をわかってやってみると「ああ」って再発見できる場面も多くて、かなり盛り込んだ作品なんだなぁっていうのがよくわかります。あとシリアスな法廷で流れる「タイホくん」のBGMインパクトに加えて、あの防犯カメラの映像は初回プレイ時本気でゲーム機を投げたくなったものです。

 


逆転裁判&検事 タイホくんテーマ

 

 いきなり『蘇る~』の話をしてしまったのですが、今回思い出しながらプレイをしてみて意外だったのが、『トノサマン』の話の運びがかなり面白いということ。まさに発想を「逆転」させなければたどり着けない真相に、改めて膝を打ちました。それから前からわかっていたけれど、『トノサマン』のテーマの中毒性。逆転裁判と言うシリーズで何が好きかって言われたらキャラクターとかシステムもそうなんだけど、とにかく音楽が大好き。「1・2」と「3」のサントラ買ったし、学生時代はケータイの着メロをトノサマンはじめ「逆転裁判」シリーズにしていたくらい。場面移動するたびに流れる「ポポポンポンポンポン」は頭にこびりつくのです。実はこのトノサマンのテーマ、歌詞があるんですよね。何やら物騒なんで興味ある人は調べてみてください。

 


大江戸戦士トノサマン.wmv

 

 トノサマンのエピソードで好きなのは「逆転の発想」もあるけれど、御剣が犯罪者を断罪するだけでなく「真相を知ること」を優先し始めたからっていうのもある。その流れからの『逆転、そしてサヨナラ』は秀逸すぎて何も言えない。さっきトノサマンの脚本が好きだって言ったけど、『逆転、そしてサヨナラ』には敵わない。トンデモトリックだのエレベーター密室にならねーよとかそういうツッコミ抜きにしても、話の流れが好きだ。「3」まであるエピソードの中でダントツに好きなキャラがボート屋のおやじっていうのもあって、実写映画で小日向さんが怪演していて、大惨事な実写化の中でもそれだけが本当によかった。実写化は小中のキャラを小物化してしまったところが本当に好きじゃない。だからといって「わっちゅあね!」を本当にやったらそれはそれで大事故だからなぁ。

 

 実は『逆転姉妹』はイマイチ自分の中でピースがハマってなくて、何となくシナリオ的に好きかと言われればそうでもないのです。なので語ることがあまりないです。ただ『逆転姉妹』のBGMだけはめちゃくちゃ好きです。これはシリーズ通してのテーマだから「2」以降で語ります。

 

 それから意外と見落としていた人間関係を今回拾うことが出来ました。「トノサマン事件」の裏に隠された真意やおキョウさんやザイモンの関係等、今までスルーしていたところを今回ばっちり拾えてよかったと思います。特におキョウさんの真意は本当にサラッと出てくるので今まで深く考えることがありませんでした。この辺はシナリオ内で明言されていないところがツボです。

 

 今回アニメになるっていうことで気になったのが、マヨイちゃんのパカパカケータイなどのオールドテクノロジーをスマホにしちゃうのかどうか。それよりも気になったのが「宇在カントク」だ。ゲーム発売当時の「テンプレートな気持ち悪いオタク像」は現在死滅しているので、彼の扱いをどうするか今から気になっている。(笑)とか(爆)じゃなくてデュフフとか言うんだろうか。もう15年も前のゲームだからなぁ。

 

 そんなわけで今から「2」に入ります。「2」は「2」で好きなのでまた気が付いたことがあったらここに書こうと思います。終わり。