傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

S・セガール劇場第26話『沈黙の最終決戦』

 セガールたちの世直し戦はまだまだ続く! ここまでご視聴ありがとうございました! セガール先生の次回作にご期待ください!

 

【感想】

 上記が全てです。

 

 正直途中で感想を書く気がなくなったのはフィンチが死んだあたりからなんですけど、それに輪をかけて書く気を失くしたのはこの結末のせいです。 

 

 なんとか『ゴースト=アイドラン』とコンタクトがとれそうな感じになったセガール一味。カステロを交渉人にして何やら大事なことが入っているらしいマーカスのSDカードを渡す。その後アイドランと接触をとるだろうと踏んで交渉人を尾行するカステロだけど、部下に撃たれちゃう。

 

 外で待機していたシムズ、サラも別の部下に襲撃される。応援に駆けつけるジョニーだけど、先にやってきた警察に拘束されてしまう。サラはシアトル警察時代のコネを利用してなんとかシムズと脱出を図る。

 

 国境に向かった交渉人を追うアナ。FBIはセガールを捉えるために狙撃ポイントで張り込みをするけれど、それよりも悪条件の場所でスナイプをすることになるセガール。国境を越えたところでゴーストらしき人物と接触する交渉人をスナイプできたけどゴーストらしき人物は逃走。その騒ぎでアナも国境警備員に拘束される。

 

「まずいことになった、各自地下に潜伏して指示を待て」

 

 無線でチームに知らせるセガール。拘束されたジョニーとアナ。負傷して弾薬も無く途方に暮れるシムズとサラ。救急車で運ばれるカストロセガールの戦いはこれからだ!!

 

 どぅんどぅんどぅんどぅーーんどぅどぅどぅん♪

 

「両手をあげろ、歯ごたえがねえなぁ、危うく殺すところだった」

 

 エンディングロール。END。

 

 

 セガール先生の次回作にご期待ください!

 

 

 なんだこの続編もあるよー的なオチは。結局人間みたいに風呂敷はたためなかったセガール先生。後編は硬派な潜入スパイ的なものになっていてシリアスな雰囲気が展開されていたけど、最後まで事件の全容が語られることはなかったのね。

 

 第1話あたりは本当に「牧歌的なボコスカおじさんによるボコスカ好きのためのお巡りさんボコスカファンタジー」だったんだけど、気が付いたら「東VS西の核戦争」になっていた。スケールが急にデカい。これはなかなか辛い。 

 

 確かに「つまんない」って言えばつまらないかもしれない。ボコスカファイトがおもしろいだけで中身はゼロだし、そこに感動も教訓もへったくれもない。でもそれがいい。下手に脚本に思想とか背景とか入っているより背景に何もないからこそボコスカが生きてくる。今回のドラマでそれを強く感じた。

 

 セガールは正義の味方である。

 

 それだけでいいですもう。とりあえず楽しく25話まで見られたので何よりですハイ。好きなエピソードは「大物だと思われたニコライ・プーチン2話にしてセガールにボッコボコ」「実際のひでぶシーン」「ジョニーのスポッター開眼シーン」ですかね。もう「ひでぶ」が聞けないと思うと寂しい。 

 

 多分シアトル時代からもう2周くらいすると思う。ボコスカが好きな人にはたまらないドラマです。もう日本の警察ものは見られない。