傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

S・セガール劇場第8話『沈黙のスナイパー』

 珍しく前回は続き物っぽい終わり方をしたので続報が気になる今回です。

 

【感想】

 前回で無事に差別主義者たちを逮捕できたのはよかったのですが、まだジュリエットのレイプ事件は解決していません。むしろ犯人が殺されてジュリエットに嫌疑がかかっている始末。そして今回は教会に来た人物を狙った無差別スナイプ犯を探すことに。


 ここで容疑者として出てくるのがセガールのかつての部下バード。イラクに派兵されていたけれど、戦争後遺症のため退役。アメリカの映画などを見ているとたびたびこういうテーマが出てくるので、向こうでは深刻な問題なのだろう。日本でも片足失くした復員兵がアコーディオン弾いて日銭を稼ぐみたいな印象があるんだけど、実際のところ深刻な社会問題だったんだろうな。この前『ランボー』を初めて一気に見たので余計そう思う。そしてセガールイラクにいたという事実も驚きのポイント。今回も退役軍人なのかセガール……。

 

 最初は容疑のかけられていたバードだったけれど、戦場でのカンを頼りに捜査に協力。真犯人をみつけてセガールと一緒に追い詰める。かつての上司部下の関係で連携も抜群。「俺は戦場でしか生きられない」と銃を持って逃走する犯人逮捕に協力する姿は少し涙モノ。

 

 そしてそんな派手な事態の裏で地味に進んでいたジュリエットのレイプ犯殺しも無事に解決。ジュリエットに逆恨みしていたコミュニティのチンピラが彼女に嫌疑をかぶせようと行ったことだったと判明。これには視聴者もほっと一安心。

 

 犯人とのカーチェイスやかつての上司部下タッグもよかったのですが、意外とキャラクターの人間関係が深まったのも今回の見どころです。まさか、ねぇ……。今後に期待です。