感想「新ドラえもん映画」をいくつか
ドラえもんの大長編は基本大好きです。
「パラレル西遊記」と「宇宙小戦争」がツートップでその次に
「大魔境」「魔界大冒険」「鉄人兵団」と続いております。
そんな根っからドラえもんフリークだったのですが、
「新・のびたの恐竜」を見て衝撃を受けてから新ドラ映画が見られなくなりました。
新版の何が嫌だったかと言うと、ラストの改変。あれは元祖のタイムパトロールに送られるところがいいんだよ!!「はやく超空間に入って!」が大好きだったのに、なんで一番大事な部分が変わってしまったのだ!!
原作批判では「結局のび太たちは自分の力で問題を解決していない」というところがあるようだけれど、その部分が「しょせん子供の冒険」というところを強調していてかなり好きだったので、ショックが大きかった。恐竜のアクション等は時代の流れもあって大幅に改善されていたけど、基本ストーリーの変更が本当に辛かったのです。
でもそろそろ新ドラの呪縛から逃れて見たくて昨年は劇場に足を運びました。
完全オリジナルを見るのは初めてだったので緊張したけれども、「現代風にアレンジされている」と思えば見れないこともない映画でした。ただ「大長編ドラえもん」というより「マニアックな大人向けドラえもん」という感じなのがちょっと気になったけれども、後期のぶ代ドラよりよっぽどマシ。
そんなこんなで新ドラリメイクで「名作」と言われたこちらを視聴。
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「うーん……まぁ、いいか」という感じ。「鉄人兵団」そのものが神の領域かというくらい素晴らしい出来だったのでそれを損なうことなくリメイクできたのは素晴らしい。新キャラ「ピッポ」を違和感なく物語に登場させたのは良いアイディアだったと思う。これでしずかちゃんとリリル、のび太とピッポという軸ができたので旧作の後半の違和感が消えた。
この調子で他の新ドラも見て見ようかと思ってこちらを見たのですが。
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子供向けに目線を下げ過ぎてしまっていて、逆に子供をバカにしているような印象。最大の失敗は、子供向けに物語を時系列に列挙してしまっているのでダッケ=のび助をご丁寧に最初から説明している点。そして最後のバトルのアホさ。もう少し臨場感たっぷりに出来なかったのかな……。
原作の「モアよドードーよ永遠に」の大事な部分の「新島をつくる」もカットされているし、ゴールデンヘラクレスの奇跡もよくわからないし、ご都合主義以前の問題。ストーリー的にはぐっとくるところもあるけど、構成が破たんしているのでマイナス。あと、お説教のような「家族は大切」というメッセージが余計。語りたいことはストーリーで語ってほしい。
これ以上ケチをつけるとよくわからなくなるのでやめます。来年の「大魔境」が少し心配だよ……。