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傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

感想「9(ナイン)~9番目の奇妙な人形~」

 退廃的な映像美。それだけはすごい。

 

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映画『9 ナイン ~9番目の奇妙な人形~』予告編

【あらすじ】

 ある一室で目覚めた人形、9(ナイン)。自分が何者か、ここがどこなのかもわからない。そばには死体があり、街並みは破壊されていた。外に出て仲間と思われる2(ツー)に出会う。彼は他にも仲間がいると言うが、得体のしれない怪物に誘拐されてしまう。9は仲間を探し、2を助けたいと思う。

 

【感想】

 機械と人間の争いで人類が滅んでしまった世界、という設定の映像がとにかくキレイ。ガラクタを組み合わせて戦う人形たちと崩壊して荒涼とした街並みがマッチしてて、もうそれだけでお腹いっぱいな感じの雰囲気映画です。退廃的な気分のときに見るのがおススメです(どんな時だ)。

 

 本作はシェーン・アッカー監督の短編アニメ「9」を長編にしたもので、尺を長くした結果物語が説明っぽくなってしまったのが残念なところだ。短編アニメの方は台詞が一切なく、映像と人形の動きに集中できるのがいい。しかしそれだと長いストーリーをやりきるのは難しかったかもしれない。何より観客が訓練されていないと難しい。話の最初で9が話せないところは短編アニメの雰囲気を出していたけれど、やっぱり無言は10分くらいが限界なのか。言葉って何なんだろう。

 

 話の内容は割と単純で、世界が崩壊した理由と9たちの生まれた意味みたいなのを探しながら敵を倒すと言う感じです。途中でいろんなキャラクターが登場して、そして敵に敗れていきます。短編で活躍していた5が結構出張っていたのがちょっと嬉しいですね。嫌な奴キャラもカッコイイ女騎士キャラもなかなかいい感じでした。双子がちょっと弱くなったのが残念かな。

 

 とは言いつつ、きちんと王道な感じでお話が進んでいくのは気持ちがよいものです。「仲間がさらわれた」から「怪しい建物を見つけた」「潜入した」「助けた」「更に強い敵が出てきた」という段階を踏んだベタな展開だからこそ、クライマックスでとあるキャラが犠牲になるシーンが非常に際立つと言うか、なんというか。思わず「ここで正直にこう来るか!」と思わず叫んでしまうような展開に王道の強さを感じました。

 

 結構ご都合主義なので話の内容にツッコミを入れたらキリはないのですが、とりあえず人形がかわいく動き回っているのと、王道のシーンが続いたけれどラストのシーンである意味裏切られると言うところで見る価値はあるかなぁと思います。とりあえず5が隻眼なのがいいね。単眼よりも隻眼が好きなんです。なんだろうね。