傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

感想「アダムス・ファミリー」

 ハンドくんかわいすぎる!!

 


【あらすじ】

 風変わりなアダムス一家に、行方不明だった長男のフェスタ―が戻ってくる。しかしそのフェスタ―は詐欺師たちの成りすましで、偽フェスタ―はアダムス家の財宝を狙ってフェスタ―を演じ続けるが、不気味だけど愛のあるアダムス一家に惹かれていく。

 

【感想】

 あけましておめでとうございます。本年も不気味な映画でワーキャーしたり、スタンダードネームを今更鑑賞して「ほほう」というスタイルで行きます。よろしくお願いします。ただ、しばらく昨年末にムシャクシャしてどどんと見まくった映画の感想がしばらく続きます。2016年に鑑賞したものは「ここから2016年!」と書きます。ちなみに昨日『酔拳』を見たのが映画初めです。ジャッキーが若くて食べっぷりが最高ですね。

 

 で、『アダムス・ファミリー』なんですがこれも「有名だから見なくちゃなぁ枠」にずっと入っていたものなんです。前情報として「変な家族と手のお化けが出てくる」という大体間違ったものではなかったのですが充分ではない知識を前提として鑑賞しました。あと有名なBGMね。

 

 この映画ブログをずっと読んでくださっている方ならわかると思うのですが、終始「かわいい!」「なにこれ欲しい!」とか言いっぱなしでした。現代のホラーかわいいの元祖ですからね、そりゃ多少の感動はありますよ。特に感動したのはハンド君。冒頭から何やらわちゃわちゃとうごめき、ゴメスにぴったりとくっついていくところでもう「うちにもハンド君がいたらいいのに」とか思いました。終盤の大活躍はよかったですね。「なにこれ欲しい!」は家の金庫に繋がるギミック等々ですね。こういうワクワクを表現できるのが映画だよなぁと思っています。

 

 ストーリーも無理矢理感があるのですが、全体的に一本にまとまっていて好きです。ウェンズデーの奇行とか無闇に飛び込むゴルフボールとか、そういう小ネタを挟みつつ最終的に「どんなに変でも家族は家族」という締めがなかなかです。根本に「常識的な世界での死んだような人生と破滅している世界での生き生きとした人生」の対比がちゃんとあるんですね。これはティム・バートンで継承されていると思います。偽フェスタ―は常識的な世界では母親の言いなりで折檻されるだけの生活でしたが、アダムス家では「おじさん」として居場所と存在するだけでもらえる愛を受け取りました。そんな温かいお話なんですね。

 

 でもやっぱりハンド君がかわいすぎる。ハンド君欲しい。うちにやって来ないかなぁ。