傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

感想「マッドマックス2」

 ヒャッハー!!!!!!!!!!

 

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【あらすじ】

 前作「マッドマックス」の後日談。戦争によっていよいよ荒廃した街は、暴走族がガソリンを奪い合う世界になっていた。マックスはインターセプターに乗り旅をしている途中、ジャイロ・キャプテンを名乗る男から石油精製所の噂を聞く。彼を連れて向かった精製所は、襲撃する暴走族との戦いに疲弊しきっていた。マックスは暴走族に襲われた精製所の人間を助けたことから、争いに巻き込まれていく。

 

【感想】

 つーわけで今流行のマッドマックスです。いやさ、実はこれ書いてる時点で『怒りのデスロード』見てきたわけですがアレは面白かった。『サンダードーム』はまだ見てません。すぐ見ます。それでも全く問題ないのが『マッドマックスシリーズ』の良いところ。むしろ前評判だけで見るのであれば最初に2を見るのがいいと思う。『怒りのデスロード』から見てもいいと思うけど、2を見てから見るのオススメ。

 

 で、完全に『北斗の拳』の元ネタじゃねーかというギミックが多すぎて前に流行った「定着しすぎて元ネタがわからなくなる問題」を思い出しました。そういえば論理的にバッサリ相手を斬る意見を「手斧」なんて隠語使っている気持ち悪い界隈もあるらしいけど、元ネタが『北斗の拳』で、そしてその元ネタがこの映画だと思うと時代が変わるって面白いなーとか思います。

 

 そしてこの映画一番の見どころは、やっぱりヒューマンガス様です。ホッケーマスクに上半身は皮紐だけの装備でお前絶対日焼けやばいだろって感じなんですが、暴走するウェスを止めるなどカリスマあふれるお方です。何より見た目がめちゃくちゃ悪そうだ。これはカッコイイ。あとは赤いモヒカンが眩しいウェスも強そうなのに小物臭が半端なくてよかったです。

 

 悪役がかっこいいとかばっかり言っていますが、もちろんマックス役のメル・ギブソンもかっこいいです。犬を一匹連れて荒野を彷徨う世捨て人に、お笑いポジションのジャイロ・キャプテン。更に精製所の比較的話が通じそうな人たちにマミヤ的な女戦士。更にブーメランを操るガキまでいてワンダーランドです。アクション映画というより、ファンタジー映画に近いと思いました。

 

 モヒカンヒャッハーとかガソリンが争いの元とか、そういう世界を堪能したら後半はでっかいトレーラーでのカーチェイスです。前作のカーチェイスも面白かったのですが、やっぱりでかいのがバコンバコン動いていると映像で興奮できます。あとマッドマックスの世界って、こういうシーンで人がちゃんとバンバン死んでいくのが割と好き。なんか適当なバトルものと違って純粋に暴力っていう感じが世界を作っているなぁという感覚が非現実でいい。理屈とかどうでもいい。ヒャッハーしたい奴はするだけだ。

 

 個人的にずーっと見たいと思っていた作品だったけど機会をなんとなく逃していた作品だったので、見られて満足です。期待通り面白かった。ディストピアヒャッハーものが『怒りのデスロード』を機会に流行ったらいいなぁとしみじみ思う。ヒャッハー。