傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

感想「マッドマックス」

 怒りのデスロード見に行きたい!

 

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【あらすじ】

 無法者がのさばる近未来。改造パトカー「インターセプター」を奪った暴走族ナイトライダーを警官のマックスは追跡する。運転操作を誤って死んだナイトライダーのお礼参りということで暴走族たちが続々とマックスの周辺にやってくる。

 

【感想】

 最新作『マッドマックス怒りのデスロード』を観る前に頑張って全部見ようと思ってとりあえず1を借りてきた次の次の日くらいに「午後ローマッドマックス祭り!」という予想できたけどなんか辛いタイミングの事件がありましたが、私は元気です。

 

 で、この第一作目なんですが、「1を見るなら2を見てからにしろ!」というのが正直な感想です。『マッドマックス』という作品に対するヒャッハーでモヒカンチックな偏見で見始めると、今作は間違いなく飽きます。ヒャッハーなモヒカンは2からです。火炎放射器もそのようなシーンがありますが2からです。

 

 で、今作では徹底して「警官VS暴走族」の図式から「復讐者マックス」になるだけなのね。暴走族のヴァイオレンスシーンもおっかないけど、まぁ見れないことはない感じ。ただ、同僚の焼殺シーンは辛かった。こいつら人間じゃねえ。

 

 そしてマックスのスイッチ入ってからのリベンジャーっぷりはまぁまぁよかったです。最後のピタゴラスイッチ爆殺はスカっとしましたが、それでおしまいなのは悲しいです。話は「2」に続くのですが、これだけ見るとひたすら悲しいです。

 

 で、これを見ておくと「2」でのマックスの行動原理がある程度わかるのかなという感じです。「あんただけが不幸そうな面してんじゃないよ」と言われるところやインターセプターを失うシーンで「1」で語られるマックスの境遇を見るとなかなか辛いものがあるわけで。

 

 できれば「1」は「2」の前日談くらいのポジションでいいかと思います。「1」だけ見て「つまんねぇ」とするのはちょっと惜しいです。「1」を先に見てしまったなら、続けて「2」を見てください。「2」は面白いです、本当に。