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傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

感想「ドランクモンキー 酔拳」

洋画 アクション

 おメェに食わせるタンメンはねぇ!

 

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【あらすじ】

 有名道場の息子黄飛鴻は腕はあり正義感もあるものの、思いあがって悪さばかりしていた。ついに父から蘇化子というカンフーの名手に預けられることになる。厳しい修行を嫌がった黄飛鴻は逃げ出すが、その途中で殺し屋閻鉄心に完敗し、再び蘇化子の元に戻り修行に励む。蘇化子は「奥義酔八仙」を黄飛鴻に授ける。

 

【感想】

 深夜にやっていたので録画。ジャッキー・チェンは何だかんだとあんまり見ていないので楽しみでした。カンフー映画というとブルース・リー路線では必ず報復とかそういうのがありますが、この作品は最後まで明るく見ることが出来ます。コメディ路線のカンフー映画を確立したとすればやっぱり歴史的な作品かもしれない。


 話の内容は比較的軽いのに、とにかくアクションがキレッキレ。その辺にあった小道具も使用して画面いっぱいに動き回るのはとっても気持ちがいい。とにかく終始アクションシーンがどこかにあって飽きない。「これはアクションを見る映画なんだなぁ」というのがわかりやすくていい。

 そして語り草なのは無銭飲食のシーン。「お前に食わせるタンメンはねぇ!」の元ネタのシーンなんだけど、実際にそう言っているシーンはない。あれは河本がそれっぽいことを言っただけらしい。それを抜きにしてもこのシーンは迫力がある。次から次へとジャッキー・チェンがおいしそうな料理を平らげるんだけど、とにかく食べる食べる。麺はすするし肉にはかぶりつく。最後に腹帯をゆるめるところまで含めて「よく食べる」シーンだ。ジブリのおいしそうな食事シーンを実写化したらあんな感じかもしれない。とどめにこれが「無銭飲食」だって最初からわかっているから豪快さがプラスして感じられるのかもしれない。個人的に蘇化子が食堂で暴れ始めたときどさくさに紛れて饅頭を失敬していたところで「まだ食うのか!?」と思いました。

 ラストの「酔八仙」のラッシュは気持ちいいですね。武芸で「型が大事」なんていうのがよくわかります。非常にご都合主義な終わり方なのですが、強引に締めに入ったところは逆にスカっとしました。こういう作品の文法がわかっていないと「えぇっ?」と思うようなラストですが、最初から風呂敷も何も広げていなかったのでシンプルなストーリーだから出来た芸当だと思いました。

 なんていうか、理屈じゃなくて感じる系の映画です。アクションはこういう「考えるな、感じろ」というメッセージが潔くて好きです。そういうわけでしばらくアクション映画が続きます。アクション映画は癒しです。