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傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

感想「タオルケットをもう一度」

 
タオルケットをもう一度

タオルケットをもう一度

 

【あらすじ】

 主人公もーちゃすは引っ越しのトラックの中で寝ている間に、何故か無人島に流されてしまう。無人島にはかわいい少女たちが先にいて、この島は「呪いの島」だという。カーブを描きながら歩くと不思議な力で島の中央にある赤いバツ印まで飛ばされてしまう。何とか島を脱出した一向だったが、呪いの発動が恐ろしくロボットのように直進しかできなくなる。やがて彼らを捉えていた一味が現れ、再度誘拐を試みる。何十億年経っても忘れることが出来ない、そんな話。

 

 

【感想】 

 一番最初にやってしまったタオルケットシリーズ。ぱりぱりうめとかコンチェルとか、前作を見ているとニヤリできるキャラはたくさんいますが、別に初見でも問題はないです。ただ、この「1」の世界のちびロボが他シリーズの悪役に比べて相当凶悪なので、他の作品で出てくると身構えてしまうのが最初にコレを遊んでしまった失敗。

 

 「エグイ」「グロイ」の評判で始めてしまったけど、確かにエグイシーンはあるけどストーリーの壮大さにやられた。序盤が終わったら、次のシーンがいきなり数百万年後になっている。そして更に次のシーンまで数億年を下るんだけど、多分この数億年はストレートに数億年じゃない。実際にやってもらいたいからあんまり言わないけど、宇宙規模で見てもどうしようもない年月が実際のところかかっている。バカバカしくて話にならないくらいの途方もない時間が、たかだか数時間のフリーゲームで表現されている。

 

 ぶっちゃけ序盤から主人公がヒロインたちに無条件で愛されるというエロゲ展開でげんなりしそうなんだけど、後半に行くにつれてその設定の必然性が増してくる。なんで無条件に好きになるか、というのも断言できないけど物語の根幹に深くかかわっている気がする。そうでもないと、あまりにも悲しすぎる。

 

 「3」「2」と凶悪な変態っぷりを発揮したポンですが、今作では「もめん様」として全面的に味方になります。このもめん様がイケメンすぎる。「3」「2」と続けてやってきていれば「あのポンにこんな役が……」となるんでしょうが、何せこれが初プレイなもので、以降のポンの変態っぷりに「もめん様の面影はどこ!?」と焦っています。今でももめん様の後を追いかけています。

 

 自分はフィクションでの涙点が人より高いほうだと思っています。だいたいイイシーンでもこうやって「あの伏線がここで生きてくるとは……オラワクワクしてきたぞ」みたいな物語分析始めちゃうんで泣けるシーンも「なるほど、ここで泣かすっと」みたいな感じでスルーする性質があります。だけど、だけどこのゲームでは思いっきり泣かせてもらった。狭いツボを付かれたというのもあるけれど、久しぶりに画面が見えなくなった。「泣ける泣ける」宣伝すると余計泣けない人も多いかもしれないけど、これだけは言っておく。これは泣ける。

 

 どこに泣いたかって、そりゃーNo.3関連イベント全部ですよ。月で泣き、アームたん合流後も泣き、そして赤い×印でノックアウトです。「ゲームが泣き殺しにかかってきた!」と思いました。更にちゅん様イベントもあって、もう流れる涙は出ない状態まで行きました。人はどうして生きるんだろう。どうして人のことを好きになるんだろう。待っているって、どういう気持ちだろう。ひとりぼっちは、どういう気持ちなんだろう……。そんな気分になれます。

 

 全体としてはいろんな人にやってもらいたいんだけど、やっぱり「ちびロボ」が凶悪すぎるし、一応ループものなので話を理解することがまず難しいです。刺激を求める人には、一番のオススメしたいゲームです。半日かそのくらいあれば終わります。そんなんで終わってしまうこの物語だけど、きっと大きな何かを残してくれるはずです。