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傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

感想「ファイナル・デットコースター」

 わあー、死亡フラグピタゴラスイッチやあ~。

 

ファイナル・デッドコースター 通常版 [DVD]

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【あらすじ】

 高校の卒業イベントで遊園地にやってきたウェンディは、乗ろうとしたジェットコースターが脱線事故を起こす白昼夢を見て、騒ぎを起こし何人かが降りる。ところが彼女の予知通りジェットコースターは脱線、乗客は全員死亡してしまった。その後、降りて命拾いをした女子二名が日焼けサロンで事故死する。悲しみに沈む彼女が撮っていた写真を見返すと、事故から生き延びた生徒たちの死にざまと思えるようなシーンがたくさん見受けられた。事故で死亡するはずだった生徒を助けるため、ウェンディたちは駆け回る。


【感想】

 またしても地上波録画の消費です。ちょいホラー風味のぐちゃぐちゃ映画なんですが昼間からよく放送できたな、と思うのです。でもシーンとしては一瞬で衝撃も薄くてまあ、何とかなるかなと。この映画は「ファイナル・ディスティネーション」「デットコースター」に続く作品で、全体的にガンガン人が死んでいくだけで死にざまを鑑賞するのがシリーズのスタイルらしいのですが、この作品は人の死に方は置いておいて、高校生の友情模様が死ぬほどタルい作りになっています。アメリカンな若者が「ハーイ」ってハンバーガー頬張っているような関係は個人的に脳内カットして死ぬシーンだけ集めたほうがきっと楽しい鑑賞になると思います。


 それで冒頭のジェットコースターの事故シーンですが、これが結構怖いです。レールにカメラが巻き付いて、それを踏んでバランスを崩し、さらに安全バーが外れて何人か下に転落。更に遠心力で吹っ飛ばされてレールに激突。やっと止まってもループの一番上で、さかさまになったところで転落。エグイことはエグイのですが、「現実にありそう」というところが一番怖い。


 更に生き延びた人々の死亡方法もこれまた愉快。まずは如何にもなブロンドのねーちゃん2人。まず彼女たちは「おっぱいの大きいブロンド」という時点で死亡フラグが立っています。こういう人は大抵ホラー映画では速攻死にます。例にもれず日焼けサロンに行って、注意を聞かずに持ち込んだ飲み物の結露が変圧器にかかり、ショートしてどんどん温度が上昇。出ようとしても観葉植物、衣服かけが倒れて吊り棚に激突。そのまま落下した吊り棚がマシーンを完全ロック。ついに発火してそのまま棺桶、というピタッゴラッスイッチ。


 更に盗撮気質のあった変態君は後ろから暴走してきたトラックのエンジン部分がシュポーンと頭部に激突。流石に偶然と思えないと次の陽気な黒人君は「ハッハー!俺様が死ぬわけない!」と元気よくウェイトマシーンを操作したらワイヤーがぶっちぎれて重りが頭にグシャ! という悲しきピタッゴラッスイッチ。


 もう偶然とは言えない状態で次の犠牲者……もとい該当カップルのところに行くとホームセンターでバイト中。「次が俺の番なら、最後のお前が自殺すれば俺は死なないんじゃないのか?」と挑発するも運命のピタゴラスイッチが回転して、何故かフォークリフトが勝手に動き、何故か棚から荷物が落下してきて、そして吹っ飛ばされた先に釘打ち機があって「バスンバスンバスン」とカップルの女の子の顔から釘が生えます。ああピタッゴラッスイッチ。


 なんと次は主人公の妹らしい! これは大変と妹を追いかけると、パーティー会場で暴走した馬の縄に巻き込まれて西部劇みたいに引きずられ、そのままデカいフォークで串刺しに……なる前に間一髪で救出成功。よかったーと思ったら妹の友達の胸にポールがグサ! 最後に残った男友達も間一髪で死亡フラグから生還! 主人公を挑発した男は暴発した花火で切れたクレーンのアームの下敷き! あーよかったよかった!


 と思ったら五か月後、同じ地下鉄に乗り合わせた三人は一気にピタゴラ装置と化した脱線事故によりどうやら運命からは逃れられなかったようでした。この脱線シーンも結構迫力満点。暗いし怖いしぐちゃーだし、また現実にありそうで怖いシチュエーション。本当の死神は一体誰だったんだろう。


 総評すると「死に方展覧会はいいけど人間ドラマはかなりだるい」というところでしょうか。見どころはねーちゃん2人が日焼けサロンでじゅるじゅるジュース啜ってるところかな。あの適当な感じがたまんない。あと真面目に青春しようとしている人たちはなんか知らないけど暑苦しい。あれ、自分の性格が悪くなったのかな。シリーズ3作目ということで前作の勢いがないなんていう評判も聞くのでこれにめげずに前作も機会があったら見てみようと思いました、まる。