傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

思い出感想「ワンダープロジェクトJ2 コルロの森のジョゼット」

 新年早々攻殻機動隊見て「タチコマかわいいー」と悶えていました。タチコマは誰が何と言っても萌えキャラ。そこで「人工知能萌え」を教えてくれた作品ってなんだったかなーと自己検索した結果、このゲームにぶち当たりました。

 

ワンダープロジェクト J2 コルロの森のジョゼット

ワンダープロジェクト J2 コルロの森のジョゼット

 

 

  当時NINTENDO64と同時発売だから買ったけど、親戚のお兄さん(多分小学生か中学生かそのあたりだった)からつまんないからいらないともらったソフトでした。もちろんそんな年の子供にわかるはずもなく、冒頭のデモを見て放置してしまいました。ところがしばらく経ってこのゲームを放置していたことを思い出し、ぼちぼちと始めて見るとあれよあれよと進んで、2日くらいで全クリしてしまいました。ゲームそのものはストーリーを進めるのであればそんなに難しくもないのですが、「育成」という面で考えるとやりこみ要素は薄いです。それはそれで楽しいのですが。


 それで、問題の冒頭のデモがyoutubeにありました。開始5分くらいからの流れに「ぐっ」と来て、そのまま現在に至っております。


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 もうね、「死ぬって、なに?」ですよ。なんだろうね、「死ぬ」ってなんだろうね。

 このあと早速プレイヤーとの生活が始まって、「あいさつをする」というミッションに挑戦することになります。そのあとは配膳をする、料理をする、ダンスをしたり映画を観たりいろいろ。中でも生死について学ぶ病院系のイベントは基本的にエグくて、準レギュラーの漁師のおっさんの子供が誕生するというめでたいシーンの直後、おっさんのお父さんが亡くなって一気に湿っぽい感じになるのはかなりブラックなギャグとしか言いようがありません。じっくりやっていくとそこに面白さを感じてしまうのですが。

 とりあえずやりこんでみて、とにかくジョゼットが無垢で何も知らなくて、「いろんなことを教えてあげる」というなんだかよくわからない背徳感になんだかシビれたものです。ゲームの終盤で教えてきた様々なことを使っていろんな試練を乗り越える彼女を見守ることしかできないのも、仕様のようで親心を揺さぶる装置のようなあざとさを感じます。

 今ではロクヨンの実機も少ないし、iモードアプリで配信しているようだけど今となっては難しいかな。

 いろんな人にこのゲームをプレイしてもらいたいな。