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傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

映画観た「サマータイムマシン・ブルース」


 映画感想サイトなどで好評だったので見てみたくなりました。


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(2006/02/15)
瑛太、上野樹里

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【あらすじ】

 名ばかりSF研究会の部室のエアコンのリモコンが壊れた。暑さにぐったりする部員たち。そこに何故か唐突にタイムマシンが現れる。これに乗ってリモコンが壊れる昨日に行けばいいんじゃない!? ところが下手に歴史をいじればパラドックスが起こることがわかり、昨日のつじつま合わせのために、昨日と今日を行ったり来たりすることになり……。


【感想】

 タイムパラドックス物として見ても大変に面白いのですが、それ以上に大学生の男臭い青春モノとして見ても面白い。冒頭はさわやかさを狙った野球シーン。あくまでも「狙った」であり、それが学生のおふざけレベルというところも青春くさい。無駄なガラクタにオセロや古いファミコンのカセットなど、「学生の秘密基地」的なところが暑苦しい雰囲気として下敷きになっていくので、こういうのが苦手な人にはおススメできない。全編通してレモン水飲みながら見たいような映画でした。


 無駄に暑苦しくて、やかましくて、でも最後にはキレイにまとまる。単純に「あー面白かった」という感じの、駆け抜けるような後味がありました。できれば夏にもう一回見直したい作品ですね。


 以下タイムマシンで起こる出来事なのでネタバレして書きます。













 冒頭からところどころ意味深なカット。タイムトラベルがこの後発生することを何となく暗示させている。それから唐突にタイムマシが現れ、「エアコンのリモコンを復活させる」という壮大な計画がスタートする。実はこの映画の影の主役が「エアコンのリモコン」なのである。このリモコンがどうなるか、ということがストーリーの鍵を握っている。

 リモコンの歴史をまとめるとこんな感じ。


製造

2005年8月19日、タイムマシンに乗る



99年前に沼の底に沈む



2005年8月20日、ケチャにより発掘


2030年12月まで使用


2005年8月19日に戻る。ぶっ壊れる。

同日、破壊


 この手のパラドックス物でも、結構キレイにまとまっているのが面白い。他にも8月19日時点では謎だった行動が後で伏線回収されていくところは痛快。流石にヴィダルサスーンの犯人はわかりやすかったけど、洗面器の下りは全くわからなかった。元が舞台だっていうので、この辺の細かい伏線は演劇ならではだなーっと思いました。犬のケチャが冒頭から何やら穴を掘っていたのも最後に繋げるのが見事。

 いつも役者とか演出とか見ちゃうけど、この映画は最後までストーリーで楽しめました。気軽に誰かに勧められるコメディでした。

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