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傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

感想「さよなら絶望先生」

連載当初から気になっていたけど、「一気に読みたい!」という思いで

なるべく前情報を見ないように見ないようにしながら過ごしてきたこの漫画を

 

 つい最近やっと最後まで読み切ることが出来ました。


「最終回がひどい」ということだけは聞いていましたが「まさか、少年誌だしそんなにエグいことはないだろう」と勝手に思っていましたが……。

 


書下ろしラストが想像以上にひどかった。
久しぶりに心を抉られる作品だった。



【ラスト以外の感想(ネタバレなし)】

 とにかく時事ネタ推しで、今一気読みすると少しネタが古いなと思うこともたくさんありました。でも基本的に洒落は聞いているし、風刺ものとしてはよく練られているなーという印象でした。マリアとメルメルの幼コンビが基本的に好きでした。マリアは存在そのものが基本的にアウト。台詞も基本的にスレスレだし、何より履いてないし。メルメルも最初は「ウザいテンプレ萌えキャラだなー」と思っていたのですが回を重ねるごとにかわいげが出てきて、最後のアレは無理やりだけどあの回だけで「メルメルかわいい!」と思わせてくれました。


 あと毎回マンガ読んでるローゼン閣下を探すのも楽しかったです。連載しているときはまさかまたこんなことになるとは思っていなかったね!




【そんでラストの感想(多少ネタバレするよ)】

 作者曰く「最終回を4つ作って、どこで終わってもいいような感じになっている」とのこと。

その1「席替え」→うん、なんとなくわかってた気がする。
その2「かふかちゃん?」→それは最初からなんとなくわかってた。
その3「さよなら」→うん、え、ちょっと……。
その4「書下ろしその後」→……。


 その後がめっちゃハッピーに見せかけたBADENDじゃん。

「一人は選べないから、全員を平等に愛しました、チャンチャン♪」

 チャンチャンじゃねぇよ。そこは選ぶなよ。適切に成仏させてあげておしまいでいいよ、もう。その2の伏線は第一話からずっとあったし「終わり方が半端ない」という前情報からこのオチは想像してましたし途中でそれっぽさをにおわせる描写も結構あったし。(可符香だけ他の人に見えていない感じのコマとか一人だけPNとか)ただ、このまま「実は死んでたんですよぉ」という単純なオチじゃなかった。「実は生きてたんですよぉ」くらいまでは笑って読んでいられた。


 この話全体がブラックジョークで成り立っているから主要キャラが何を言っても「何か言ってらぁ」で済ませられたけどただの男子要員だと思ってノーマークだった久藤准の正体で一気にヤられました。もちろん「絶望の代わり」とかそっちじゃなくて、「捨てられた」のあたり。


それってe(ピー)ですか?


「隣の国ネタだ」「うわーやばいやばい」
「政治批判だ」「きゃーやばいやばい」
「オタクネタだ」「マニアックすぎてわかんねー」


 ネタはあくまでもネタだから面白いのであって、ガチンコで正体を明かされたらそりゃ出版社側としてはOKでも読者は精神的にガッチリ落ち込むわけです。(それを狙っているはずなのですが)


 だって、最後十字架かけてるもんね……。


 絶望少女たちもかわいくて好きだったけど、ノーマーク男子要員に最終回インパクトをすべて持っていかれて書下ろしでまた「輸血」されて……。


……。



 30巻のあとがきを読んで、もう一回第一回を読むと後味すっきりしますね! やー可符香ちゃんは幸せだった! よかったよかった!



結論:ノーマークに全て持っていかれると辛い。