傍線部Aより愛を込めて ~映画の傍線部解釈~

主にひとり映画反省会。人の嫌いなものが好きらしい。

読書感想文用「チャーシューの月」

やあ(´・ω・`)

今年の夏もやってきました、感想文の季節がやってきました(´・ω・`)

とりあえずさっそく行ってみよう。
今回は中学生の課題図書から。

チャーシューの月 (Green Books)

チャーシューの月 (Green Books)

 

 

なんとなく日本の小説ということで選んだんだけど、今回も厳しいなぁ。

 

とりあえず人物紹介から。

美香 …… 主人公。12歳。児童養護施設で育ちひねくれている。
明希 …… 主人公。6歳。児童養護施設にやってくる。特殊な記憶能力を持つ。

 

これはとても複雑な話だった(´・ω・`)

そもそもこの二人の関係で話が進んでいくのかと思ったのに意外とそれ以外の人物がたくさん出てきて物語が複雑になっている。それに幾つか起こる事件の関連性がつかみにくい。
下手をすれば読解がおいつかなくて読書感想文どころではない難しい話。

しかもこれ舞台が「児童養護施設」っていうところがワナ。
これは「ぼくはおとうさんやおかあさんがいるからしあわせだ、しせつのこはかわいそうだ」と書かせたいある種の先生の陰謀がぐーるぐるしているのである。物語自体はそうでもないのだけれど、「児童養護施設」に囚われたら物語の本質はまったく見えなくなる。

(´・ω・`)

いや、難しいものに挑んでこそやりがいがあるってものだ。

今回もわかりやすい範囲で攻略法を載せておくのであとは各人で好きにするように。


1 児童養護施設にとらわれない程度で話を進めよう。
間違いなくフツーの感想文は「ボクはお父さんもお母さんもいるので幸せです」という言葉が並ぶだろう。懺悔録もいいけれども、共同生活を送るうえで大事なことは何かを考えよう。例えば子供同士の関係では力の強さで順序が決まってくるのがこの物語のポイントになってくる。これは養護施設以外でも、教室内で起こっていることはないだろうか。集団で過ごすためにはどうすればよいか、何をすると人は嫌がるのか、考えることはたくさんあるのでその辺を列挙するだけでも面白いものになるだろう(´・ω・`)


2 主人公以外の人物に目を向けてみよう。
どうしても主人公二人に目が行ってしまうけれども、この物語の特徴は二人のほかにもたくさん人物が出てきて、それぞれ軸のある物語展開をしているのでそちらに注目するのがいいだろう(´・ω・`)例えば咲子のエピソード。彼女は何故あんなことになってしまったんだろう。例えば明希の母親。彼女はどうすれば幸せになれたんだろう。ほかにもゆかはどうして美香と明希の態度が違うのか。他の子たちがお泊りを楽しみにするのは何故か。考えることはたくさんあるのでその辺を列挙するだけでも面白いものになるだろう(´・ω・`)2回目。


3 お話の意味は考えないようにしよう。
おそらくこの本を読む中学生には「?」となるような描写がたくさんあるだろう。例えば岡藤先生のシーンや墓場でのシーン。これはどちらかというと大人に向けたメッセージの色合いが強いので中学生は無理して理解をする必要はない。ただ、そこに囚われて「わけのわからない話」になってしまうのはもったいない。自分が共感できるところだけ抜き出して書くのがいいのではないだろうか。例えば遠足のシーンや哲雄と愛の話はなんとなくかけるのではないだろうか。何となくでいい、素直な気持ちを書いてみよう(´・ω・`)


4 自分にとって「家族」とはなんだろう。
最終的に家族のお話なので家族について考えてみるのがいいかもしれない。ついでに両親がいれば親の気持ちというものを丁寧に聞いてみて、それをもとに書いてみるのも悪くない。すこし卑怯な手かもしれないけれども、できれば家族でこの本を読んで話し合ってみるといいかもしれない。大人の意見を聞いてさらに自分の意見が書ければ割と面白いものができるかもしれない。是非試してみよう。


どうしても出来事の羅列のような物語なので難しいかもしれないが、それでこそ挑戦のし甲斐があるというものだ。

最後にひとつアドバイス(´・ω・`)

「重い」という言葉を使わないようにしてみよう。

確かに親元から離れて暮らす子供たちの話はヘビーかもしれないけど、だからこそみんなで考えなければいけない問題なんだ。当事者は本の中だけではなく、実際に全国各地に存在している。そんな人たちの「わかってもらいたい」という気持ちに「重くてつまらなかった」という言葉をかけることができるかな?

「重い」という言葉は大事な気持ちを軽く受け止めているという意味なんだよ。
君らだって好きな子に好きという気持ちを伝えて「重い」と言われたら嫌じゃないかな?


これは読書感想文以外の日常生活でも言えることだから、気を付けよう。

ではよい夏休みを(´・ω・`)
次回は高校生向けの課題図書を攻略する予定だよ。


ちなみに、この記事を参考にして感想文を書くと褒められる場合も多いですが一部の先生からは間違いなく反感を買うこと間違いなしです。
先生の性格を把握して先生のご機嫌が取れるような感想文を書きましょう(´・ω・`)